長崎県西海市が生成AIとkintoneを活用し、業務効率化を図る取り組みを開始。57％の職員が利用し、2072時間の業務削減効果を確認。
要約すると長崎県西海市は、サイボウズのノーコード・ローコードツール「kintone」と生成AIを活用し、業務効率化を図る取り組みを始めた。
このプロジェクトは、持続可能な自治体運営を目指す西海市が、業務改善を進める一環として実施されている。
以前、一般用途向けの生成AIを導入したものの、特定分野に特化した回答が得られず、職員がその活用に苦労していた。
この課題を解決するために、西海クリエイティブカンパニーのAIサービス「ばりぐっどくん」を導入した。
このサービスは、自治体のセキュリティ要件に対応しつつ業務効率化を推進するもので、RAG（Retrieval-Augmented Generation）を調整でき、kintoneやLINEWORKSなどの既存の環境で実装可能である。
西海市では、ばりぐっどくんを通じて複数のAIモデルを選択可能にし、一部モデルでは業務に特化した生成AI活用が可能な環境をkintone上に構築した。
具体的な活用例としては、議会答弁用の原稿作成や文章の要約、翻訳、文字起こし、音声ファイルや紙媒体のテキスト化、議事録の整形などがある。
特に議会答弁書作成の際には、kintoneに質問を入力するだけで、過去の議事録などの情報を基にした回答が得られ、職員間で情報を共有することもできる。
試用開始から2ヶ月後の全庁アンケートでは、57％の職員がログインし、年換算で2072時間の業務削減効果が確認されている。
このように、西海市は生成AIとkintoneの組み合わせを通じて、効率的な業務運営を実現している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/aee5bd2c88d1dd83afbc3e4926559693f704f811