クアルコムが「Snapdragon Summit 2024」で自動車向けの新プロセッサー「Snapdragon Cockpit Elite」と「Snapdragon Ride Elite」を発表。AI処理能力が大幅に向上し、車載システムの多機能性が期待される。2025年にサンプル出荷予定。
特に、基調講演で発表された「Snapdragon Cockpit Elite」と「Snapdragon Ride Elite」は、カーエンターテインメントや運転支援システムに特化したプロセッサーです。
これらは、車載向けの新型プロセッサーであり、半導体としては同じものですが、自動車メーカーのニーズに応じて異なる用途に最適化されています。
クアルコムは、これらの新プロセッサーにカスタムCPU「Oryon」を採用し、前世代に比べて性能が3倍向上したと報告しています。
また、AI処理能力を担うHexagon NPUも大幅に強化され、12倍の性能向上が実現されています。
AIの活用例としては、車内での生成AIによる問題作成や、歩行者認識、周辺情報の表示などが挙げられ、車載システムの多機能性が増しています。
さらに、グーグルとの提携により、車載用のGoogle Cloudを活用したデジタルコックピットの開発が進められています。
Snapdragon Cockpit EliteとSnapdragon Ride Eliteは2025年にサンプル出荷が開始され、2026年には搭載車が登場する見込みです。
自動車業界におけるAI技術の進化と、スマートフォンからの技術移転が期待される中、クアルコムは新たな市場での競争力を高めています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/105cb0c0cfe6b74232c674a7d7f425b31ed53154