ダイハツの「タントエグゼ」は、高級感と快適性を兼ね備えた軽自動車。しかし、販売台数は予測を下回り、2014年に販売終了。
このモデルは、軽スーパーハイトワゴン「タント」の2代目をベースに開発され、特に「グラマラスシート」と呼ばれる座席が特徴的です。
このシートは、厚みを持たせた上質な座り心地を実現し、シート高と室内高をそれぞれ増加させることで、視界の良さと開放感も向上させています。
インテリアは落ち着いたベージュとブラックの組み合わせで、大人に似合う雰囲気を演出しています。
また、エクステリアデザインもスタイリッシュに仕上げられ、タントシリーズの中での差別化が図られています。
特に、リアドアには高級車に見られるスイング式ドアを採用し、ダイハツのこだわりが表れています。
パワーユニットには、標準タイプに58馬力の直列3気筒エンジン、カスタムタイプには64馬力のターボエンジンが搭載されています。
しかし、販売台数は当初の予測を下回り、約10万台に留まりました。
理由としては、当時の軽ハイトワゴン市場でスライドドアが一般的であったため、スイング式ドアの採用が裏目に出てしまったことが挙げられます。
ダイハツは2011年にマイナーチェンジを行い、外装デザインを刷新しましたが、販売は伸び悩みました。
特に、ホンダの「N-BOX」が人気を集めていた時期に、タントエグゼはその魅力を多くのユーザーに伝えきれず、2014年に販売を終了しました。
タントエグゼは、軽自動車の中での上質感を追求したモデルであったものの、競争の激しい市場での生き残りは難しかったと言えます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/6a745adceacfc9a1bad49bbaec3f005bd33053ca