松岡正剛が日本文化の重要性を説き、日本人に深い理解を促すメッセージを伝えています。
松岡は、日本人が「わび・さび」や「数寄」、「歌舞伎」、「まねび」、さらには「漫画・アニメ」といった日本の文化をどれほど深く理解しているのかを問いかけています。
特に、彼は日本文化が一見わかりにくいものであることを強調し、わかりやすさを求める声には応えないと断言しています。
日本文化はハイコンテキストであり、複雑な文脈や表現にこそその真骨頂があるとし、空海や道元、世阿弥などの文化的な人物の作品に触れることで、日本文化を深く理解することができると述べています。
松岡は、プラトンやドストエフスキーといった西洋の哲学や芸術も理解できるのであれば、日本の哲学や美も理解できるはずだと主張し、そのための手がかりを「ジャパン・フィルター」と名付けています。
具体的には、客神フィルターや米フィルター、神仏習合フィルターなど、多様な視点から日本文化を捉える方法を提案しています。
彼の考えは、日本人が自国の文化を再評価し、理解を深めるための重要な指針となるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/99774f78948e8f04c28d3af90fde807373093bea
松岡正剛氏が語った日本文化の核心に関するニュースに寄せられたコメントは、日本人の文化理解の難しさや国民性に焦点を当てていました。
多くのコメントでは、日本の文化は高コンテクストであり、特定のフィルターを通さないと理解が難しいという意見がありました。
特に、文化的背景を持たない若者たちがネット上での「界隈」やミームを通じて文化を理解しようとする様子が指摘され、これは日本人の特性として捉えられました。
さらに、日本人が複雑な事柄を単純に説明することを好まない傾向があるという意見もありました。
これに対し、言葉での表現が難解になり、本質から遠ざかることがあるという懸念が示されました。
日本文化の独自性を理解するためには、実際の体験が重要であり、文化によって受け取る感覚が異なることも強調されました。
また、外部からの影響が日本文化に与えた影響についても言及され、特に禅宗や茶の湯の美意識が日本人の価値観に根付いていることが指摘されました。
最後に、コメントの中には日本の文化に対する理解が深まることの重要性や、自国の文化を知らないことへの反省も見られました。
ネットコメントを一部抜粋
日本の文化は総じてハイコンテクストで、一定の「フィルター」を通さないと理解できない。
実は中に居る人ほど分からない。
何が日本人らしいかと言うのは比較でしかない。
言葉ではいかんとも表現しがたい感覚を無理に言葉で表現しようとする事で、本質から遠ざかる事はある。
この方の読書の量・範囲は、新旧・洋の東西を問わず物凄い。
外国人旅行者の中には驚く程日本の事を勉強して来る人もいます。