オーディージョンサウンドラボの新技術は、HRTFを使わずに人間の認識能力を活用した立体音響を実現。イヤホンやスピーカーでも手軽に高品質な音を楽しめる。
要約するとオーディージョンサウンドラボ(AudiiSion Sound Lab.)は、立体音響技術に新しいアプローチを提案する企業である。
近年、Cear社の「パヴェ」や鹿島建設の「OPSODIS 1」など、さまざまな立体音響スピーカーが注目を集めているが、AudiiSionの技術はそれらとは異なり、HRTF(頭部伝達関数)を用いずに人間の認識能力を活用することに焦点を当てている。
このアプローチにより、誰が聞いても音の差が少なく、処理が軽いため、より多くのデバイスでの実装が可能となる。
2024年7月には「ヘッドホン祭mini」にデモ出展し、スマホのスピーカーでも立体的な音を体験できることを示した。
CEOの落合浩一郎氏とCTOの岩村宏氏は、技術の根底にあるのは音を脳で認識するメカニズムの研究であり、音の相対的な情報を利用して立体音響を実現することを目指している。
具体的には、AudiiSion EP(イヤホン・ヘッドホン向け)とAudiiSion SP(スピーカー向け)の2つの技術があり、いずれも処理が軽く、音質への影響を最小限に抑えることができる。
特にAudiiSion SPは、一般的なスピーカーでも立体音響を実現できるため、広いスイートスポットを持ち、ユーザーにとって便利な体験を提供する。
今後、同社はこの技術をさまざまな製品に展開する意向を示しており、注目が集まっている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d799c1904e101896a6e55644dd51101893f3cbba