船井電機が破産手続きを開始、負債約461億円。新体制での再建は失敗に終わる。
要約すると船井電機(大阪府大東市)は2023年10月24日、東京地裁から破産手続き開始の決定を受け、負債額は約461億円に達した。
船井電機は1961年に設立され、創業者の船井哲良氏が始めたミシンの卸問屋を起源とし、1960年代からAV機器の生産を開始。
特に、フナイ・プロダクション・システム(FPS)による効率的な製造プロセスを強みとし、OEM生産を通じて海外市場へも進出した。
北米市場では、ウォルマートなどの大手小売業者にテレビを供給し、高いシェアを確保していた。
しかし、2007年3月期には3967億円の連結売上高を記録したものの、その後は中国企業との競争が激化し、業績は悪化。
2021年には秀和システムホールディングスに買収され、同年8月には上場廃止となった。
10月には社長交代を発表し、新たな経営計画の公表を予定していたが、経営再建は実現しなかった。
このように、船井電機は長い歴史を持ちながらも、競争環境の変化に適応できず、破産手続きに至る結果となった。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/40619050b56bc7d01e6badc60753fad367162b9c