著名人1万人以上が、生成AIのトレーニングに無許可で使用されるクリエイティブコンテンツの問題を警告する共同声明に署名しました。AI企業の無断使用に対する懸念が高まっています。
この声明では、生成AIのトレーニングのためにクリエイティブな作品を無断で使用することが、作品に関わる人々の生活に対する重大かつ不当な脅威であると強調されています。
署名者には、ロックバンドThe Cureのロバート・スミスや、作曲家のマックス・リヒター、俳優のケヴィン・ベーコン、作家のカズオ・イシグロなど、多岐にわたる業界の著名人が名を連ねています。
近年、AIモデルの発展に伴い、生成AIの精度を向上させるためには膨大なコンテンツが必要とされています。
現在、多くの大手AI企業はライセンスされたコンテンツを使用しつつありますが、中にはインターネット上から無断で集めたコンテンツを学習に使う企業も存在します。
これにより、多くのクリエイターたちは、自身の作品が無断で利用されることに対する懸念を抱いています。
特にハリウッドでは、生成AIが俳優や脚本家の仕事を奪う可能性についての議論が活発で、昨年には映画俳優組合や全米脚本家組合がストライキを行う事態に発展しました。
また、著作権のあるコンテンツを無許可で使用したとして、出版社や音楽業界から訴訟が相次いでいます。
この共同声明は、Stability AIの元幹部であるエド・ニュートン=レックス氏が中心となって作成され、AI企業がクリエイターたちを「非人間化」していると非難しています。
彼は、著作権で保護されたコンテンツを使用することに反対して会社を辞め、現在はAI倫理に関する非営利団体「Fairly Trained」を運営しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/9d3cd56fa0c34d2de9f4b91a5b84c75833a96453