北朝鮮が南北連結道路を爆破した後、爆破地点に防壁を設置し要塞化作業を進めていることが確認され、南北関係の断絶が進行中であることが報じられています。
この行動は、南北陸路の遮断に続くものであり、北朝鮮軍の総参謀部が発表した要塞化作業に本格的に着手した可能性があると分析されています。
ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、民間衛星「プラネット・ラボ」が撮影した映像を基に、爆破地点に横200メートル、縦100メートルの長方形の地帯が確認されたと報じています。
この地帯の南側部分では、長さ200メートルの物体が識別されており、北朝鮮が予告した「防壁」が設置されていると推測されています。
軍関係者によると、北朝鮮軍は南北軍事境界線(MDL)一帯で不毛地や地雷埋設、鉄条網、構造物設置作業を進めており、その意図については様々な可能性が考えられているとされています。
防壁の建設が進められているとされますが、この構造物が実際に防壁なのか、鉄柵や兵力生活施設になるのかは今後の観察が必要です。
また、VOAは22日にも、京義線道路一帯での衛星写真分析を行い、防壁と推測される構造物が確認されたと報じています。
韓国統一部のキム・インエ副報道官は、北朝鮮が爆破後に追加の工事作業を行い、防壁を設置したと把握していると述べ、関連動向を注視する意向を示しました。
さらに、北朝鮮は南北関係の物理的断絶を図る一方で、金正恩国務委員長の「敵対的2国家論」に基づく立法活動を継続しており、国歌法が採択されたことも報じられています。
これにより、北朝鮮は国家の象徴を強調し、住民の愛国心を鼓舞するための努力を続けていることが明らかになりました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d76278bf8a0199cac8d4d874e38acc20f642f785