急増する盆栽窃盗被害、背景には海外需要の高まりが影響
要約すると近年、国内での盆栽窃盗が急増しており、特に昨年の春以降、連日のように被害が報告されています。
日本盆栽協同組合によれば、屋外で管理される盆栽は盗難の対象となりやすく、最近の事例では関東地方での盗難が目立っています。
例えば、8月31日には黒松2鉢と五葉松1鉢が盗まれ、8月17日には14点の盗難が発生しました。
このような被害は毎月5、6件のペースで報告されており、被害額は1000万円を超えるとされています。
背景には、海外での盆栽ブームが影響しており、特に中国やヨーロッパでの需要が高まっています。
経済誌の記者によると、盆栽は中国の富裕層に人気があり、EU諸国でも高く評価されています。
輸出統計によると、盆栽の輸出総額は2023年には約9.2億円に達し、特に中国が大きな市場となっています。
被害者の一人、武部和弘さんは、昨年3月に30鉢の盆栽を盗まれ、防犯対策を講じたものの、再度の被害に遭い、合計で約1200万円の損失を被ったと述べています。
彼は、盗まれた盆栽は海外で転売されている可能性があると推測しています。
防犯設備の設置は時間がかかり、窃盗のリスクを軽視していたことが悔やまれます。
このように、急増する盆栽窃盗は、日本の伝統文化に対する新たな脅威となっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a8bf7cdf7be49e88fbf3d63f6a282aab178e24b4