CTCがAITOMATICと提携し、金融業界向けの生成AI基盤を提供。特化型モデルを活用し、高精度な回答やAI投資アドバイザリーソリューションを実現。
要約すると伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（CTC）は、特定分野向けの生成AI基盤を提供するため、米Aitomatic（AITOMATIC）との販売代理店契約を12月に締結することを発表しました。
この生成AI基盤は、特定の業務や専門分野の情報を学習した目的特化型モデル（SSM：Small Specialist Models）を利用しており、比較的小規模な言語モデルを構築することで、精度の高い回答を実現します。
SSMは特定領域に特化しているため、短期間での学習が可能で、チューニングやメンテナンスの負荷を軽減できます。
また、AI自身が最適なSSMを自動的に選択する「AIエージェント」の仕組みも備えており、文脈や前後関係に応じた複雑なタスクにも対応できるのが特徴です。
この基盤はクラウドとオンプレミスの両環境に対応し、企業ごとに最適化された高セキュリティな生成AI環境を実現します。
CTCは、金融商品の需要予測やデータ分析に関連した大規模なシステム構築のノウハウを活かし、金融業界に特化したSSMを構築します。
これにより、回答精度の評価やチューニング、システム基盤の構築、保守運用を行います。
また、この基盤を活用して、投資リスクや利益を含む投資ポートフォリオについての質問や相談に対応するチャット形式のAI投資アドバイザリーソリューションの開発も進めています。
価格は500万円（税別）からで、金融業界向けに展開し、3年間で10億円の売上を目指しています。
今後は製造業を含めたさまざまな業界向けのSSMも拡充していく考えです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/acf25cf5fac64acba8e2fb22e670791a6fd1951e