和歌山県海南市は「鈴木屋敷」を拠点に鈴木姓のルーツを広め、地域活性化を目指している。移住支援策や観光資源の開発も進行中。
この屋敷は、平安時代末期に鈴木一族が熊野信仰を広めるための拠点として構えられ、その後、鈴木姓が全国に広まる要因となりました。
2023年には、長年空き家だった鈴木屋敷が復元され、観光資源としての価値が再評価されています。
市のシティプロモーション課長、宇尾崇俊氏は、鈴木姓にちなんだ観光資源が全国的にユニークであることを強調しています。
さらに、海南市では「鈴木さん」を対象にした移住支援策も導入しており、東京23区からの移住者に対して100万円の支援金を提供しています。
現在、移住を決意した鈴木姓の人々は現れていないものの、海外メディアからの注目が集まり、PR効果は高まっています。
市は、鈴木に関連したグッズの製作やふるさと納税の返礼品としての活用も検討中です。
昨年11月には「鈴木サミット」が開催され、鈴木姓に関心のある人々が集まり、観光政策やグッズ販売について意見交換が行われました。
サミットには、同じく人口が多い「佐藤」姓の発祥地である栃木県佐野市のメンバーも参加し、互いの取り組みを紹介しました。
参加者の一人である鈴木喜一さん(87)は、自身の姓に誇りを持ち、海南市が第二のふるさととして感じられるようになったと語っています。
鈴木屋敷は、国史跡に指定されており、一般公開も始まっています。
敷地内には屋敷や庭園があり、鈴木一族の家系図や復元に関する資料が展示されています。
拝観料は300円で、訪れる人々に歴史を伝える役割を果たしています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3525c6e203dcdb7ef436c733b72545e546999fe8