清水建設がバイオ炭を活用した埋戻し工事を実施し、CO2削減率178%を達成。環境配慮型の地盤材料が脱炭素社会に貢献。
要約すると清水建設は、環境に配慮した埋戻し地盤材料「SUSMICS―S」を使用した工事を実施し、初めて実工事に適用しました。
この材料は、セメント系固化材を使用する流動化処理土にバイオ炭を混合したもので、新築建物の外周地盤の埋戻し工事において、88立方メートルのSUSMICS―Sを使用しました。
特筆すべきは、このバイオ炭が約8トンの二酸化炭素(CO2)を地盤内に貯留することができる点です。
清水建設は今後、この技術の適用先を山留めソイルセメント壁や建物基礎下地盤改良にも広げ、脱炭素社会の実現に貢献することを目指しています。
施工現場は「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業新築工事(B街区)」で、流動化処理土1立方メートルあたり40キログラムのバイオ炭を混合し、CO2の吸収量が排出量を上回るカーボンネガティブ仕様を実現しています。
このバイオ炭は、1キログラムあたり実質2・3キログラム相当のCO2を固定するため、88立方メートルのSUSMICS―Sの適用に伴う貯留量は約8トンに達します。
施工に伴うCO2排出量は、セメント系固化材由来が4・4トン、バイオ炭の利用に伴う付随的な排出量が0・18トンで、実態に即したCO2排出量の削減率は178%に達することが確認されました。
この成果は、持続可能な建設業の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a9b17e09e4fb048de3be814781a5d3eddc228fbe