阪神大震災で全壊した谷崎潤一郎の旧邸「鎖瀾閣」がVRで再現され、公開されました。多様な建築様式を体感できる映像が注目されています。
要約すると阪神淡路大震災で全壊した谷崎潤一郎の旧邸「鎖瀾閣」が、仮想現実(VR)技術を用いて再現され、その映像が12日に公開された。
このプロジェクトは、谷崎研究を約40年続ける武庫川女子大学の名誉教授、たつみ都志氏が中心となり、彼が理事長を務めるNPO法人「潤」が約1年前から取り組んできたものである。
映像制作には、震災前の鎖瀾閣の建物内外の写真や設計図を活用し、制作費は寄付などで集めた約600万円が使われた。
公開されたVR映像は約8分で、ユーザーは中国風の屋根、純和風の書斎、洋風のバスタブを備えた浴室など、鎖瀾閣の多様な建築様式を立体的に体感することができる。
たつみ氏は「多くの人々の協力によって、震災から30年を経てこのプロジェクトが実現した」と喜びを表した。
鎖瀾閣は谷崎の小説「蓼喰(たでく)ふ虫」に登場する家のモデルでもあり、谷崎の美意識を象徴する建物としても知られている。
谷崎は昭和3年から約4年間この家で過ごし、その後もドラマの撮影などに利用されるなど良好な状態で維持されていたが、1995年1月17日の震災で全壊した。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2f4e698b4a57db71d214a6f43c114f40f0217db6