ispaceが月着陸船「レジリエンス」を打ち上げ、HAKUTO-Rミッション2が始動。多様なペイロードを搭載し、月面探査を目指す。
この打ち上げは、日本時間の15時11分に行われ、約1時間半後の16時43分にロケットから分離されました。
打ち上げは、米国のケネディ宇宙センターからSpaceXのロケット「Falcon 9」によって成功裏に実施され、同じく月着陸を目指す米Firefly Aerospaceのランダー「Blue Ghost」との相乗りという形で行われました。
打ち上げを記念して都内ではパブリックビューイングイベントが開催され、約300名の参加者が見守る中、成功の瞬間には歓声が上がりました。
今回のミッションでは、高砂熱学工業の月面用水電解装置やユーグレナの食料生産実験モジュール、台湾の国立中央大学の深宇宙放射線プローブなど、さまざまなペイロードが月に運ばれます。
また、ispaceの欧州法人が設計した小型探査車「TENACIOUS」も搭載されています。
ミッション2では、月面の砂(レゴリス)の所有権をNASAに譲渡することが決まっており、10段階のマイルストーンを設定して進行状況を確認する仕組みが採用されています。
各マイルストーンは、打ち上げ準備から月面着陸、さらには着陸後の安定状態確立まで、詳細に定義されており、成功基準も設けられています。
さらに、ミッション完了後には、月面でのペイロード運用やローバーの展開、レゴリスの採取など、アチーブメントも設定されています。
これにより、ispaceは次世代の月探査に向けた重要なステップを踏み出しました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/1d706119ad1861374a567bfd852aea572d1f46f4