FTCがAI生成書籍出版企業Publishing.comの調査を開始。高圧的な販売手法や返金の難しさが問題視され、顧客からの苦情が多発している。
Publishing.comは、AI技術を利用して書籍を制作する方法を教える講座やツールを販売しており、2022年には5000万ドル(約78億7800万円)の収益を上げた。
この企業は、顧客に対して2000ドル(約31万5100円)で講座を提供し、ゴーストライターやAIソフトウェアを用いて本や電子書籍を作成する方法を教えている。
しかし、アマゾンにAI生成コンテンツが溢れる中、顧客からは高圧的な販売手法や返金の難しさに関する苦情が多く寄せられている。
FTCの調査対象は、偽の取引や不当な返金ポリシーによって消費者を欺く企業であり、和解交渉や罰金、業務内容の変更命令が行われる可能性がある。
Business Insiderの報道によると、FTCは専門家を証人として雇い、Publishing.comに関する調査を進めていることが公共契約データベースに記載されているが、具体的な捜査内容については詳細が明らかにされていない。
元FTC職員は、調査が実行可能と見なされる場合にのみ、専門家証人に多額の費用を支出することは稀であると述べ、FTCが明確な意図を持っている可能性を示唆している。
また、Publishing.comの顧客からは、講座や教材に7000ドル(約110万5600円)以上を支出したにもかかわらず、実際の自費出版にかかる費用が隠されていたとの訴えもあり、高圧的な販売手法や返金の難しさが問題視されている。
Publishing.comは、クリスチャンとラスマス・ミケルセン兄弟によって2019年に設立され、同社の製品は複数の名前でも知られている。
彼らは自身を億万長者のデジタルノマドと称しているが、そのビジネスモデルには疑問が呈されている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/7c69179375fed9ab9e08b9971402ce1adca6ec79