Chainalysisが発表した報告書によると、2024年の暗号資産犯罪は多様化・専門化が進んでおり、不正取引高は記録的な510億ドルを超える可能性があります。
要約するとブロックチェーン分析企業のChainalysis(チェイナリシス)は、2024年の暗号資産(仮想通貨)犯罪の動向についての報告書「The Chainalysis 2025 Crypto Crime Report」の概要を発表しました。
この報告書によると、オンチェーン犯罪はますます多様化と専門化が進んでおり、従来のサイバー犯罪だけでなく、国家安全保障や消費者保護といった広範な脅威の資金調達や助長にも利用されるようになっています。
具体的には、2024年に不正な暗号資産アドレスが受け取った金額は、前年よりも減少して409億ドル(約6兆3800億円)に達するとされていますが、この数字は現時点での確認結果であり、今後の調査により、最終的には510億ドルを超える記録的なレベルになる可能性があると警告しています。
また、特に注目すべきは、2024年5月に発生したDMMビットコインからの約482億円相当のビットコイン(BTC)の流出事件であり、これは北朝鮮のハッカー集団による攻撃であることが特定されています。
このように、暗号資産の普及とともに、オンチェーンでの不正行為はますます巧妙化しており、今後の対応が求められています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2b94c540e60194af952a3fbd41dd361b57cf9a62