産総研がAI開発向けスパコン「ABCI3.0」を刷新し、一般向け提供を開始。生成AI対応で計算性能は従来の約7倍、富岳をも上回る。
要約すると産業技術総合研究所(産総研)は、AI開発向けのスーパーコンピューター「ABCI3.0」を刷新し、2023年10月20日から一般向けの提供を開始しました。
この新しいスパコンは、特に生成AI向けの計算処理において、理化学研究所の「富岳」を上回る大規模な計算能力を持つとされています。
これにより、日本におけるAIの研究開発がさらに進展することが期待されています。
ABCI3.0は千葉県柏市に位置しており、大学や国の研究所、スタートアップ企業の研究者も利用可能です。
産総研は2018年に初代のAI開発向けスパコン「ABCI」を運用開始し、2021年からは計算性能を向上させた「ABCI2.0」を提供してきました。
しかし、最近の生成AIブームに伴い、より大規模な計算資源が求められるようになり、約350億円を投じて新たに整備されたのがABCI3.0です。
この新システムは、従来機に比べて計算性能が約7倍向上しており、生成AIの研究開発において最先端技術の実現を可能にします。
産総研グループ会社の小川宏高氏は、「生成AIの最先端技術の研究開発に計算資源を提供し、日本の開発能力引き上げに貢献していく」と述べています。
これにより、日本がAI分野での競争力を高めることが期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/6cf7ffd97c5a8d0cb8f5d3bac424a07da1552dec