寝室の明るさが肥満やうつ病に影響を与えることが研究で明らかに。夜は暗くして寝ることが健康に良いとされています。
要約すると現代社会における「光害」が健康に及ぼす影響についての研究が進められています。
特に、寝室の明るさが肥満やうつ病といった健康問題に関連していることが明らかになっています。
奈良県立医科大学の大林賢史准教授の研究によれば、1870年代に白熱電球が発明されて以来、人工照明の普及により現代人は夜間に過剰な光を浴びるようになり、体内時計が乱れる可能性があると指摘されています。
これにより、メラトニンというホルモンの分泌が減少し、うつ症状を引き起こすリスクが高まることが示されています。
大林教授の研究チームは、2010年から日常生活における光の影響を調査しており、特に寝室の明るさがうつ病の発症にどのように関連しているかを分析しています。
具体的には、60歳以上の男女863人を対象に、寝室の明るさを測定し、その後の健康状態を追跡した結果、明るい寝室にいる人々は、暗めの寝室にいる人々の約2倍の確率でうつ症状を発症することが分かりました。
また、肥満との関連性も調査され、寝室が明るい人はBMIや中性脂肪、悪玉コレステロールが高い傾向にあることが示されています。
これらの研究結果を受けて、大林教授は「夜は暗くして寝る」「スマホを持ち込まない」といった生活習慣を推奨しており、これが健康維持に役立つとしています。
現代人は「原始人のような光の浴び方」を心がけることで、健康を守ることができるかもしれません。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e66c16ddc17f75b038cc2857196572caf1a2a50a