能登半島地震を受け、政府は石川県珠洲市で分散型水道システムの導入を検討。地下水を利用した小規模水道の実現を目指し、技術実証事業も進行中。
要約すると令和6年1月に発生した能登半島地震による水道復旧の遅れを受け、政府は石川県珠洲市馬緤地区で湧水を利用した「分散型水道システム」の実現可能性調査を開始しました。
この地区は、老朽化した配管が損傷し、家屋の倒壊により地下配管の修復が遅れたため、断水が約5カ月続きました。
また、昨年9月の豪雨によって浄水場が土砂崩れで埋まるなど、再度断水に見舞われました。
馬緤地区では、77世帯が約5キロ離れた浄水場から水を供給されていましたが、住民は地下水を利用した小規模水道の設置を求めています。
政府は、有識者会議の報告書に基づき、水道設備の強靱化を進めるため分散型水道の導入を提言しています。
調査結果を分析し、年度内に具体的な対応を協議する予定です。
また、政府は能登6市町で分散型水道に関する技術実証事業を公募しており、来年度中に事業化することを目指しています。
分散型水道システムは、中山間部での小規模な水供給を指し、井戸水や湧水を利用したものや、最新の水循環技術を駆使した浄化槽などが含まれます。
これにより、災害に強い水道システムの構築が期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/617715763a5702cbc9a33b3ed421fb5755f2a578