パルグループが創業者に特別功労金31億円を支給。井上英隆氏の経営スタイル「井上イズム」を継承するのは難しい状況。
要約するとパルグループホールディングスは、創業者で元会長の井上英隆相談役に特別功労金として31億5800万円を支払うと発表した。
この支払いは2025年2月期の特別損失として計上される。
井上氏は1935年に生まれ、59年に立命館大学を卒業後、父親の洋裁店を継承し、61年にスコッチ洋服店を設立。
73年にはカジュアルファッション部門を分離し、パルを設立。
以来、50年以上にわたり経営を担い、製造小売り(SPA)への転換や新規事業への挑戦を行ってきた。
特に、3COINS事業やSNSを活用したマーケティング戦略を推進し、グループは連結売上高1925億円、営業利益186億円、7000人以上の雇用を生み出すまでに成長した。
井上氏は昨年、創立50周年を迎えた際に会長を辞任し、松尾勇副社長を後任に据えた。
井上家は経営を監視する役割に徹し、執行は優秀な生え抜き社長に託す方針を示した。
井上氏の経営スタイルは「井上イズム」と呼ばれ、トレンド周期表「パルマップ」を基にブランド戦略を練ることが特徴である。
撤退の決断も速く、過去には中国市場からの撤退も経験している。
今後、パルグループは25年2月期の大幅増収を見込んでいるが、競合の増加に直面しており、井上イズムの継承は容易ではない。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/7c3f3867cefb94ac4fb070a3ec6fa856fbcecc59