2023年の沢村賞は該当者なしに。選考基準の厳しさが影響し、工藤委員は見直しの可能性を示唆。
この選考は、約45分の遅延を伴うほど難航し、堀内恒夫委員長は「いろいろな意見が出たが、それを一つにまとめるのに時間がかかった」と説明した。
選考過程では、巨人の菅野、戸郷、ソフトバンクの有原、日本ハムの伊藤、DeNAの東といった選手たちの名前が挙がったが、いずれも選考基準を満たすことができなかった。
工藤公康委員は、選考の際に重要視したのは先発投手としてのフルシーズンの戦いとイニング数であり、近年の分業制を考慮して完投数よりもクオリティースタート(QS)率を重視したと語った。
選考基準の中でも特に「10完投以上」と「200投球回以上」は高いハードルとなっており、今季はこの条件をクリアした選手がいなかった。
堀内委員長は選考基準の見直しの可能性についても言及し、工藤委員は「難しい部分があると思うが、できないわけではない」と期待を寄せた。
沢村賞は、プロ野球史上初の無安打無得点試合を達成した伝説の投手、沢村栄治を記念して1947年に制定されたもので、シーズンで最も優れた先発完投型の投手に贈られる。
選考基準は7項目から成り、25登板以上、完投10試合以上、15勝以上、勝率6割以上、200投球回以上、150奪三振以上、防御率2.50以下が求められる。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f383cadd54923017933a91d4d4141f35359410d8
2023年の沢村賞選考結果に対するネットのコメントは、選考基準の見直しや該当者なしの意義について多様な意見が寄せられました。
多くのコメントでは、現代の野球において分業制が確立されているため、従来の基準である200イニングや10完投を達成することが難しいという意見が見受けられました。
特に、投手が中6日で登板することが一般的となり、シーズン中の登板数が減っているため、これらの基準が現実的ではないという指摘がありました。
また、選考基準を時代に即したものに変えるべきだという意見もありましたが、軽々に変更することには反対する声もありました。
選考基準の厳しさが、沢村賞の価値を高めているとの意見もあり、該当者なしの年があっても問題ないとの見解が示されました。
選考基準を全て満たさなくても受賞できる可能性があることから、特に突出した成績を残した投手に与えるべきだという意見もありました。
さらに、現代の選手がメジャーリーグに移籍することが一般的になっているため、沢村賞の基準をクリアする投手が減少しているという指摘もありました。
選考基準が過去のものに縛られるのではなく、時代に合わせた柔軟な基準の見直しが求められているという意見が多く見られました。
全体として、沢村賞の価値を維持しつつ、時代に合った基準を模索する必要性が強調されていたことが印象的でした。
ネットコメントを一部抜粋
無理に選ぶ必要はない。
懸命な判断だったと思う。
選考基準に関しては時代に即したものに変えるべきとは思う。
毎年選ばなくても良いと思います。
基準はある程度必要だと思います。
該当無しは該当無し良いと思う。