マーシャル諸島がサッカーを通じて気候変動の危機を訴えるユニフォームを発表。国の存亡を示すデザインに注目が集まる。
この国は、気候変動による海面上昇の影響で存亡の危機に直面しており、特に首都マジュロの建物の40％が失われる可能性があると言われています。
さらに、マーシャル諸島は国連加盟国の中で唯一、サッカーの国際試合を実施したことがない国でもあります。
2021年に設立されたマーシャル諸島サッカー協会は、2030年までにFIFA加盟を目指していますが、現時点ではワールドカップなどの国際大会への参加ができません。
こうした状況を踏まえ、サッカー協会は「消えゆくユニフォーム」と呼ばれるクリエイティブな代表ユニフォームを発表しました。
このユニフォームは、SNSを通じて発表される際に、徐々に穴が空いていくデザインが施されています。
これは、マーシャル諸島が直面している現実を象徴しており、国が沈んでいく様子を表現しています。
また、ユニフォームには「1.5」という数字がデザインされており、これはCOP26で合意された「1.5度目標」を示しています。
この目標が守られなければ、マーシャル諸島は消滅する可能性があることを警告しています。
ユニフォームに描かれた豊かな動植物も、気候変動によって消えてしまう危険があります。
マーシャル諸島におけるサッカーの存在は、単なるスポーツの楽しみだけでなく、国民が自国に誇りを持つための重要な要素でもあります。
マーシャル諸島サッカー協会のマーケティング・ディレクターであるMatt Webb氏は、ユニフォームを通じてマーシャル諸島のストーリーを世界に伝え、気候変動についての認識を高めたいと述べています。
このユニフォームは2024年12月からプレオーダーが開始され、受注生産で販売される予定です。
マーシャル諸島の人々がサッカーを楽しめる日々が続くことを願っています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/17c3742d851020dd7f2c532908d13ce2e87bb9f0