台湾HTCがXR部門の一部をグーグルに390億円で売却。VR技術の開発加速を目指す。
要約すると台湾のHTCは、VR(仮想現実)ヘッドセットなどを含むXR(クロスリアリティ)部門の一部を米グーグルに売却することを発表しました。
売却額は2億5000万ドル(約390億円)で、取引は2024年第1四半期中に完了する予定です。
この売却に際して、HTCはXRチームの一部社員をグーグルに移籍させる計画を明らかにしており、さらにXR関連の知的財産(IP)を非独占的にライセンス供与することも含まれています。
グーグルは、この取引を通じてヘッドセットやスマートグラス向けのAndroid XRプラットフォームの開発を加速させる狙いがあるとしています。
グーグルは、HTCの「VIVE」などのVRデバイスを手がけてきたエンジニアたちを非常に優れた技術チームと評価しています。
HTCがグーグルに事業を売却するのはこれが2度目で、2017年にはスマートフォン部門の一部を11億ドル(約1700億円)で売却しており、その際にはPixel端末の開発に携わるスタッフも移籍しました。
HTCは2016年に初のVRヘッドセットを発売し、XR分野に早期に参入しましたが、近年はアップルやメタなどの大手企業に遅れをとっています。
かつてスマートフォン業界の主要プレイヤーとして知られたHTCは、最近10年間で市場シェアを失い、創業者夫妻はビリオネアの地位を失っています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ca3d71789b9b672c8401ede806673eb854269bba