アルツハイマー治療薬レカネマブが、米FDAにより継続投与が承認され、通院負担軽減が期待されている。今後、自宅投与の可能性も模索中。
要約するとアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」(商品名レケンビ)が、エーザイと米バイオジェンによって米食品医薬品局(FDA)から継続投与の承認を受けた。
これは、初期治療において脳内の有害タンパク質であるアミロイドベータの減少を維持するためのもので、投与スケジュールは最初の1年半は2週間ごとの点滴を行い、その後は4週間ごとに減らすことが可能になる。
この新しい投与方法により、通院の負担が軽減されることが期待されている。
また、エーザイは今後、自宅での投与が可能な注射剤の導入を目指しているが、日本での展開についてはまだ具体的なコメントは出ていない。
レカネマブは、脳内のアミロイドベータを除去する働きがあり、昨年の米国の学会では、1年半の投与を行った後に治療を中止すると、2年半の間に有害タンパク質が30%増加するというデータが発表された。
ただし、投与のペースを半減させて治療を続けることで、その増加を防げるという見解が示された。
さらに、同様の作用を持つ米イーライリリーの「ドナネマブ」は、十分なタンパク質除去が行われれば投薬を終了できるとされており、両薬剤の長期的な費用対効果が注目されている。
今後の研究や臨床試験の結果が、アルツハイマー病治療における新たな選択肢を提供することが期待される。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/455c5f7b456dfa2647eb956e3f00574412ad56b1