天地人、自社衛星開発で宇宙水道局の精度向上を目指す

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天地人が自社開発の人工衛星を2027年に打ち上げる計画を発表。高解像度の地表面温度情報を提供し、漏水リスク管理システムの精度向上を目指す。業界の垂直統合にも挑戦。

要約すると衛星データベンチャーの天地人(東京都中央区)は、2027年までに自社開発の人工衛星を打ち上げる計画を発表しました。

この新たな衛星は、既存の衛星データと自社で取得するデータを組み合わせることで、より高解像度な地表面温度情報を提供することを目指しています。

天地人は、宇宙ビッグデータを活用した水道管の漏水リスク管理システム「天地人コンパス 宇宙水道局」を運営しており、複数の人工衛星やオープンデータを利用して、漏水リスクを5段階で評価・管理できるサービスを提供しています。

このサービスは、東京都や札幌市を含む20以上の自治体に採用されており、最大65%の点検費用削減と、最大85%の調査期間短縮が期待されています。

さらに、世界9カ国での概念実証も進行中です。

これまでの宇宙水道局は、気象衛星や気候変動観測衛星のデータを使用し、約250mメッシュの解像度で地表面温度を取得していましたが、自社衛星の導入により、数十メートル規模の高解像度化が可能になるとしています。

この技術革新により、農業や再生エネルギーなど他の分野への応用も視野に入れています。

天地人の副社長である百束泰俊氏は、同社が衛星開発、データプラットフォーム、解析サービス、ソリューションの全てを手がける企業になることを目指し、業界の垂直統合に挑戦すると述べています。

衛星の製造パートナーやロケット打ち上げ事業者については未定ですが、技術実証のために小型衛星を相乗りで打ち上げるライドシェアを検討中です。

天地人は、2019年の創業以来、売上が18倍に成長しており、2025年にはさらに倍増を目指し、2028年にはIPOも計画しています。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/67d6b59433b9dd3b8bd203fe615b2d345d71d6e2

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