サンスターがViSpotをタカラバイオに譲渡。これにより、国内でのウイルス安全性評価試験の効率化が期待される。
要約するとサンスターは、2023年1月27日に、傘下のバイオ医薬品評価機関であるViSpotの全株式をタカラバイオに譲渡することを発表しました。
株式の譲渡は2月28日に行われ、ViSpotはタカラバイオの100%子会社となります。
ViSpotは2017年にサンスターと神戸大学の共同出資により設立され、ウイルス安全性評価試験を主な事業として展開しています。
具体的には、抗体医薬品の開発から上市までの過程で必要なウイルスクリアランス試験やウイルス否定試験、抗ウイルス試験を受託しています。
タカラバイオによると、国内の製薬企業はウイルス安全性評価試験を行うために、海外に所在する主要な受託試験機関に依存しており、これが長期的なスタッフの海外滞在を必要とするなどの負担を強いています。
さらに、地理的な距離やコミュニケーションの難しさから、スピードやコスト、利便性においても課題が多いのが現状です。
ViSpotは、こうした国内のバイオ医薬品開発における課題を解決するための数少ない機関の一つとされており、タカラバイオはその強みを生かし、より効率的なバイオ医薬品の開発を目指すとしています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/77be368d86d154c903c82ee11134864f674c86e7