ブルーオリジンが「New Shepard」ロケットの打ち上げを悪天候と機器不具合により中止。月面重力再現ミッションの新日程は後日発表予定。
要約すると米国の宇宙企業ブルーオリジンは、2023年1月28日に予定されていた「New Shepard」ロケットの打ち上げを中止しました。
この決定は、悪天候による分厚い雲と、ブースターに搭載されたアビオニクス(航空電子部品)の不具合が原因です。
ブルーオリジンは、新しい打ち上げ日程を後日発表するとしています。
今回の無人ミッション「NS-29」では、30個の研究装置を宇宙に送り込む計画がありました。
このミッションでは、New Shepardのカプセルを1分間に11回転させ、約2分間にわたって月面重力に近い状態を再現することが目的でした。
搭載される実験装置の半数以上は、NASAの「Flight Opportunities Program」の支援を受けており、NASAは数年以内に人類を再び月に送るための「Artemis」計画を進めています。
この計画の一環として、月環境に関するデータの収集が急務とされています。
New Shepardは全長約18メートルの準軌道ロケットで、高度100kmに達する弾道飛行が可能です。
宇宙空間に到達した後は、地上に向けて垂直に着陸し、カプセルはパラシュートを使って安全に帰還します。
ロケットとカプセルは再利用が可能で、飛行時間は離陸からカプセルの着陸までの間に10~12分です。
このような技術を用いることで、微小重力環境の再現が可能となっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/61d3ea1b94a5bae25915d591641ba280977f85ac