錯視のメカニズムを解明した豪州の研究成果

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オーストラリアの研究チームが「拡大する穴」の錯視のメカニズムを解明。網膜の神経細胞の働きが影響し、錯視を見ていると瞳孔が拡大することも確認。

要約するとオーストラリアのフリンダース大学の研究者たちが発表した論文「A Bioplausible Model for the Expanding Hole Illusion: Insights into Retinal Processing and Illusory Motion」は、静止した画像が動いて見える「拡大する穴」という錯視のメカニズムを解明したものです。

この錯視は、中心部が暗い円形で、その周囲に同心円状の明暗パターンが配置された画像で構成されています。

実際には動いていないにもかかわらず、見る人はまるでトンネルの中を進んでいるかのような感覚を覚えます。

研究チームは、この錯視現象が目の網膜にある神経細胞の働きによって引き起こされることを特定しました。

神経細胞は画像の明暗のコントラストを検出し、その情報を脳に伝える役割を果たしていますが、単に情報を伝えるだけでなく、周囲の細胞との情報交換(側方抑制)も行っていることがわかりました。

この情報のやりとりが、静止した画像を動いているように認識させる原因となっているのです。

また、錯視を見ているときには瞳孔が拡大する現象も確認され、これは脳が錯視を実際の動きとして処理していることを示しています。

逆に、中心部を白く、周囲を黒くした画像では、瞳孔が縮小する効果も観察されました。

この研究は、視覚的な錯覚の背後にある生理学的なメカニズムを理解する上で重要な知見を提供しています。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0f713603afff6d9918e6d249076b682a510575f5

ネットのコメント

錯視のメカニズムを解明した豪州の研究成果に関するコメントには、視覚の不思議さや生物の進化についての感動が表れていました。

多くの人が錯視が起きることを知っており、特に色による錯視についてのテレビでの情報が印象に残ったようです。

視細胞が網膜に映る情報を脳に送るだけでなく、周りの細胞と情報をやり取りしていることに驚き、生体現象の奥深さに興味を持つ人が多かったです。

また、自然の進化の過程で生物が獲得した複雑な機能については、奇跡的な出来事と感じる人が多く、宗教的な観点からも考えさせられるという意見もありました。

さらに、スマホやモニター上での色の組み合わせによって錯視が生じ、立体的に見えることに気づく人もいました。

距離を置いて見ることで錯視が強まる現象や、近視の人が眼鏡を外しても拡大しないことに気づいたというコメントもあり、錯視の不思議さを実感している様子が伝わってきました。

全体として、錯視に対する興味や驚きが多くのコメントに表れていました。

ネットコメントを一部抜粋

  • 錯視が起きることは以前から知っていました。

  • 生体現象はとても興味深く奥が深いと思いました。

  • 長い自然の進化の過程で、ここまで複雑かつ効果的な機能を獲得してきたっていうのが、ほんと奇跡というか。

  • ホントに小さくなってくる…どういうことや?
  • 眼鏡を外すと拡大しないことを発見しました!

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