OpenAIが新たに発表した「o3-mini」は、高速でコスト効率の良い推論モデルで、特に科学や数学に強みを持つ。ChatGPT Plusや無料プランでも利用可能。
このモデルは推論性能が高く、コスト効率も優れており、特に科学、数学、コーディング分野で強みを発揮します。
o3-miniはChatGPTおよびAPIを通じて利用可能で、従来のo1-miniと同等の低コストと低レイテンシを維持しつつ、より多くのメッセージを処理できるようになっています。
具体的には、ChatGPT Plus、Team、Proのユーザーは、1日あたりのメッセージ数の上限がo1-miniの50件からo3-miniでは150件に引き上げられ、最新の回答に関連するWebソースへのリンクも提供されます。
また、無料プランのChatGPTでも「理由(Reason)」を選択することでo3-miniを利用できるようになり、これは初の試みです。
o3-miniは、じっくり考える推論タスクに優れたo1の能力を継承しつつ、高速で動作するモデルとして設計されています。
特にSTEM(科学、技術、工学、数学)分野においては、その能力が際立っています。
さらに、o3-miniは関数呼び出し、構造化出力、開発者向けメッセージに対応しており、推論能力は中程度で、スピードと精度のバランスが取れています。
ユーザーは、API経由でlow、medium、highの3段階の推論能力を選択でき、複雑な課題にはhighを、速度を優先する場合にはlowを選ぶことが可能です。
なお、o3-miniはビジュアル機能を持たないため、ビジュアル推論が必要な場合はo1を利用する必要があります。
APIの価格設定も明確で、入力トークン100万あたり1.1万ドル、キャッシュされた入力トークン100万あたり0.55ドル、出力トークン100万あたり4.40ドルとされています。
テスト結果では、o3-miniは数学や科学の分野でo1-miniやo1を上回るパフォーマンスを示しており、その速度も向上しています。
また、Microsoftも同日にAzure OpenAI Service上で「OpenAI o3」の利用開始を発表しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/72022ecb1ae12a5bca582113f4ad0fd8a8ed7109