オーストラリアの研究で、少量のアルコールが睡眠の質を低下させることが示されました。入眠効果はあるものの、レム睡眠に悪影響を及ぼすため注意が必要です。
この研究は、27の異なる研究結果を統合したメタアナリシスを基にしており、飲酒が睡眠の質に及ぼす影響が明らかになりました。
具体的には、体重1kg当たり0.50g以下の少量のアルコールでも、レム睡眠の開始が遅れ、持続時間が短くなることが判明しました。
興味深いことに、アルコールには入眠を促進する効果もありますが、これは体重1kg当たり0.85g以上の比較的多量の飲酒の場合に限られます。
このような量では寝つきは良くなるものの、レム睡眠が著しく阻害されるため、睡眠導入剤としての使用は推奨されません。
研究では、総睡眠時間や睡眠効率、夜中の目覚めに関しては一貫した影響が見られず、アルコールの影響を結論付けることは難しいとされています。
また、実験の多くが就寝3時間以内の飲酒を対象としているため、早い時間帯での飲酒が睡眠に与える影響についてのデータは不足しています。
男女差に関するデータも限られており、さらなる研究が必要です。
この研究の結果から、少量の飲酒でも睡眠の質に注意が必要であり、特にレム睡眠への悪影響が増すことが示されています。
アルコールを睡眠導入剤として使用することは、短期的な効果よりも長期的な睡眠の質を損なうリスクが高いことが明らかになりました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a5a32b8d6510e1c4964215aeee851f93a206b128
多くのコメントが、少量のアルコールが睡眠に与える影響についての考察を展開していました。
飲酒が睡眠を助けるという意見もあった一方で、翌朝の体調の悪さや睡眠の質の低下を懸念する声が目立ちました。
特に、若い頃はアルコールでぐっすり眠れたという体験が語られ、年齢とともにその効果が薄れ、トイレに行く頻度が増えたという意見もありました。
また、心療内科での治療や睡眠導入剤の使用を勧めるコメントもあり、健康を意識した行動が求められていることが伺えました。
アルコールのデメリットが明らかになってきた現代において、合理的な選択をする若者が増えていることも指摘され、アルコール飲料の開発に期待する声もありました。
全体として、アルコールと睡眠の関係についての理解が深まり、より良い睡眠を求める姿勢が強まっている印象を受けました。
ネットコメントを一部抜粋
眠れない場合はアルコールに頼るよりも心療内科に行った方が良いかも。
翌朝の体の重さを考えれば、飲酒が睡眠に悪影響を与えているのは明らか。
若いときは酔っぱらって寝れば朝までぐっすり寝れたが、今では頻繁にトイレに行く。
晩酌をすると翌朝の寝起きが悪くなるので、休日は昼に飲むようにしている。
アルコールを飲むと眠れなくなるタイプで、飲み過ぎると最悪な夜になる。