オーストラリア軍トップのジョンストン司令官が約2年ぶりに来日し、中谷元防衛相や自衛隊トップと会談予定。日豪の安全保障協力強化が目的で、中国の軍事的威圧に対抗する狙いがある。
要約するとオーストラリア軍の制服組トップであるジョンストン司令官(海軍大将)が、約2年ぶりに日本を訪問する方向で調整が進んでいることが明らかになった。
訪問は今週中を予定しており、中谷元・防衛相や自衛隊制服組トップの吉田圭秀統合幕僚長との会談が行われる。
背景には、中国がインド太平洋地域で軍事的な威圧を強めていることがあり、日豪間の安全保障分野での協力強化が求められている。
日本側は、艦艇共同開発に向けた環境整備の機会として、この会談を活用したいと考えている。
日本はオーストラリアを米国に次ぐ「準同盟国」と位置付けており、有事の際には日米豪での連携を図る方針だ。
この訪問において、ジョンストン司令官は自衛隊とオーストラリア軍による共同訓練の拡充や指揮統制の連携について協議する見込みだ。
また、オーストラリア海軍が導入する新型汎用フリゲート艦の共同開発計画も重要な議題となる。
この計画は約1兆円規模の大型案件であり、日本はドイツとともに最終候補に残っている。
日豪関係においては、昨年9月に行われた外務・防衛閣僚協議(2プラス2)で、部隊間の連携を円滑にするための合意がなされ、両国の統合司令部に連絡官を派遣し合うことが決定された。
令和3年には、自衛隊が他国軍の艦船や航空機を守る「武器等防護」を米軍以外で初めてオーストラリア軍に適用したこともあり、日豪の防衛協力は深まっている。
中国の影響力拡大に対抗するため、日豪は連携強化を図る意向を持っている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/52d1564256cf730d1080572eafd2a0e7998b32ce