北朝鮮は、トランプ氏が大統領選で勝利してから1週間沈黙を守っており、米新政権の動向を注視している。過去の大統領選でも同様の沈黙があり、今後の対北朝鮮政策に影響を受けるとみられる。
これは北朝鮮にとって異例ではなく、過去の大統領選でも同様の沈黙が見られた。
特に、2016年のトランプ氏当選時には10日以上経ってから間接的に報じられ、2020年のバイデン氏当選時には約2か月間沈黙を続けた。
今回の沈黙は、北朝鮮が新政権のメッセージを見守っているためと分析されている。
トランプ氏は1期目の在任中に金正恩氏との個人的な交流を深めたが、具体的な対北朝鮮政策は提示していなかった。
北朝鮮は、トランプ政権の外交・安全保障を担当する人材が対北朝鮮タカ派で固められている点を注視しており、これが今後の反応に影響を与える可能性がある。
特に、共和党のマルコ・ルビオ上院議員やマイク・ウォルツ下院議員は過去に北朝鮮を強く非難した発言をしており、彼らの発言が北朝鮮の反応を引き出す引き金になるかもしれない。
北朝鮮は、米国との交渉よりも対決を強調する姿勢を見せる可能性が高く、トランプ氏の当選を祝う友好的なメッセージではなく、非難のメッセージを出すタイミングを見計らっていると考えられている。
また、ロシアとの軍事協力を強化しつつ、米国との関係改善にはあまり関心を持たないだろうとの見方もある。
韓国の統一研究院の専門家は、北朝鮮がトランプ氏から特別な提案がない限り、核能力の増強に注力すると予測しているが、今後の交渉の可能性を考慮し、金正恩氏とトランプ氏の関係を傷つけることは避けるだろうとの意見もある。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/455e3f85a39df88366489b040077488a55c7fff1