ニューヨーク市が来年から渋滞税を導入することが決定。トランプ次期大統領はこの計画に反対しており、交通渋滞の解消を目指す意義が問われています。
キャシー・ホークル州知事が14日に明らかにしたこの計画は、特定の区域に乗り入れる車両に通行料金を課すもので、目的は道路の渋滞を緩和し、公害を減少させ、公共交通機関の質を向上させることです。
この渋滞税の導入は以前から議論されていましたが、通勤者や企業からの反発が強く、ホークル知事は6月に実施を見送った経緯があります。
トランプ次期大統領は、この渋滞税に反対の姿勢を示しており、保守系メディアに対して「渋滞税に関する判断には同意できない」と述べています。
具体的には、マンハッタンの中心部に日中に乗り入れる乗用車からは9ドルの通行料が徴収され、小型トラックや通勤用でないバスからは14.40ドル、大型トラックや観光バスからは21.60ドルが課金されます。
これらの収入はニューヨーク市の公共交通機関の運営資金となる予定です。
公共交通の利用促進を目指す団体「ライダーズ・アライアンス」は、渋滞税の導入を歓迎し、必要なプロジェクトへの資金提供を求めています。
一方、トランプ氏の反対に対して、ホークル知事は「誰が権力を握るかに関係なく計画を進める」と強調し、計画の実施に向けて意欲を示しています。
今回の計画は、大統領選および連邦議会選の直後に復活したことから、政治的な背景についても注目が集まっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e4a01b51c23c4473de330fe98d1cb37e19831265
ニューヨーク市が渋滞税を導入することに関して、ネット上ではさまざまな意見が寄せられました。
多くのコメントでは、渋滞税が本当に渋滞を解消するのか疑問を持つ声が多かったです。
あるコメントでは、シンガポールのように自動徴収システムを導入する必要があると指摘され、課金によって車の流入を減少させることが現実的な解決策であると考えられていました。
さらに、効率的な公共交通機関の運用には車の数を減らす必要があるとの意見もありました。
一方で、トランプ氏が渋滞税に反対した理由を挙げ、もし税金が効果を発揮しなければただの増税に過ぎないと懸念する声もありました。
また、NY州の治安問題や企業の脱出についても言及され、渋滞税施行後の効果を見極める必要があるとの意見がありました。
他都市の事例も挙げられ、ロンドンでの外交官の税金未納問題が取り上げられ、NY市はどう対処するのかという疑問が投げかけられました。
さらに、過密都市の問題や人口減少についても触れられ、渋滞税が弱者をさらに苦しめる可能性があるとの懸念が示されました。
最後に、アメリカの州知事の独立性についての意見や、民主党の政策に対する批判もあり、さまざまな視点からのコメントが見受けられました。
ネットコメントを一部抜粋
渋滞税(つまり通行料)でしか策が無い・・が現実と思う。
イギリス、ロンドンでも同じような税金を課しているけど、外交官が支払っていなくて、かなりの金額が滞納になっていると記事になっていた。
NY市の本質的問題は,過密すぎる都市。
マンハッタン中心部はめちゃくちゃ渋滞してるからなぁ。
アメリカの州知事って日本の知事よりはるかに独立性があって力も強いんでトランプでもひっくり返せないんじゃないかな。