宮崎駿監督がマグサイサイ賞授賞式で戦時中のフィリピン市民殺害を指摘し、日本人に歴史を忘れないよう呼びかけました。
受賞者である著名なアニメ映画監督、宮崎駿氏(83)は、式典には出席しなかったものの、メッセージを通じて重要な歴史的な問題に触れました。
宮崎監督は、太平洋戦争中に日本がフィリピンで多くの民間人を殺害した事実を挙げ、「日本人はこのことを忘れてはいけません」と強調しました。
この発言は、戦争の影響を受けたフィリピンの人々への深い敬意と、歴史を直視する必要性を訴えるものでした。
さらに、宮崎監督は2016年に当時の天皇皇后両陛下がフィリピンを訪問した際の出来事にも言及し、マニラの市街戦を振り返りながら多くの戦没者を慰霊したことを述べました。
このような背景を踏まえ、宮崎監督はフィリピンから贈られる賞を「厳粛に受け止めています」と表現し、歴史の重みを感じながら受賞の喜びを伝えました。
このメッセージは、戦争の記憶を風化させないための重要な呼びかけであり、国際的な理解と和解の重要性を再認識させるものでした。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d118b8c1ed554aa477dcd796b143665f108c12b1
宮崎駿監督がフィリピンでの歴史的な出来事について発言したことに対し、ネット上では様々な意見が交わされました。
多くのコメントは、80年以上前の戦争の影響を考える必要性を認めつつも、今のフィリピンとの友好関係を損なうような発言は避けるべきだという意見が見られました。
特に、戦争中の日本の行動やその結果としてのフィリピン人の犠牲についての認識が重要視され、過去の出来事に対する反省は必要だが、謝罪を繰り返すことが今の日本においてどう意味を持つのか疑問視する声もありました。
また、フィリピンが戦後親日国となった背景には、日本の戦後の経済協力や文化交流があることが指摘され、これらの関係を大切にすべきだという意見もありました。
一方で、戦争の悲惨さを語ることは重要であり、次世代にその記憶を伝える責任があるとする意見もありました。
結局、歴史をどう受け止め、現代にどう生かすかが重要なテーマとして浮かび上がり、コメントの中には戦争の負の遺産を引きずることの難しさや、他国との関係における配慮の必要性が強調されていました。
ネットコメントを一部抜粋
こういう事を公式の場で影響力のある人が、80年以上前の戦争の被害について言及する事は正しいとは言えないと思う。
当時、厳しく訓練された日本軍は全く死を恐れずに、勇敢に戦いました。
フィリピンは戦後、親日国となり、南シナ海領土問題や経済面で日本と密接に協力しています。
晴れの文化授賞式でこのようなことを言う必要はない。
日本ほどたった一度の敗戦を真摯に受け止め、反省し、いつまでも問題視している国は世界にはありません。