インドのリライアンスとディズニーが合弁会社を設立し、インド最大のエンタメ企業が誕生。視聴者数は約7億5000万人、売上高は2600億ルピーに達する見込み。
この合弁会社の設立は、両社が運営していたメディア事業の統合に伴い、評価額85億ドル(約1兆3120億円)で行われた。
規制当局は11月14日にリライアンス傘下のViacom18とJioCinema、ディズニーのStar Indiaの統合を承認した。
新たに設立された合弁会社JioStarは、100を超えるテレビチャンネルと2つのストリーミングサービスを展開し、3万を超えるディズニーのコンテンツを取り扱う予定で、視聴者数は約7億5000万人に達する見込みだ。
リライアンスのムケシュ・アンバニ会長は、合弁会社の設立によりインドのメディア・エンターテインメント業界が変革の時代を迎えると述べ、視聴者に手頃な価格で多様なコンテンツを提供することを保証した。
リライアンスはジオスターへの出資額を1150億ルピー(約2100億円)とし、16.3%の株式を保有し、さらにヴァイアコム18を通じて46.8%の株式を保持することで、過半数の支配権を握る。
ディズニーのボブ・アイガーCEOは、リライアンスとの提携によりエンターテインメント市場でのプレゼンスを拡大し、視聴者に充実したサービスを提供できるとコメントした。
合弁会社の2024年3月期の売上高は2600億ルピー(約4755億円)に達する見込みで、年間3万時間を超えるテレビ向けコンテンツを制作する予定。
ジオシネマとディズニーのHotstarは5000万超の契約者を持ち、ジオスターはインドで人気のクリケットの放映権も獲得している。
リライアンスは、同時に米パラマウント・グローバルからヴァイアコム18メディアの株式13%を428億ルピー(約780億円)で取得し、出資比率を70.5%に引き上げた。
業界の再編を通じて、多様な消費者層により良いサービスを提供する機会が生まれると期待されている。
リライアンスは、メディア以外にも石油・ガス、石油化学、小売、通信など多岐にわたる事業を展開しており、2024年3月期の連結売上高は1190億ドル(約18兆円)、純利益は95億ドル(約1兆4660億円)と見込まれている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a52f4ad9462d59a1746699d225364811d3a0e4d4