すかいらくホールディングスがカスタマーハラスメント対策を強化。従業員の安全確保に向けた新方針を発表し、研修や相談窓口の設置を行う。
この方針は、厚生労働省の「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」に基づき、カスタマーハラスメントの定義を明確にしています。
具体的には、顧客からの不当な要求や暴言、身体的・精神的な暴力、過剰な時間的・場所的拘束、SNSでの誹謗中傷などが含まれます。
また、同社は社内での対応策として、カスタマーハラスメントに関する知識や対処方法の研修を定期的に行い、相談窓口を設置することで従業員が安心して相談できる体制を整備しています。
さらに、被害に遭った従業員には心身のケアを行うことを約束し、必要に応じて警察や弁護士と連携することも明記されています。
社外に対しては、合理的な解決に向けた話し合いを行うことが基本ですが、個人対応ではなく組織的に対応することを強調しています。
また、カスタマーハラスメントが起きた場合や解決が難しい場合には、対応を中止し、来店を断ることもあるとしています。
2019年の労働施策総合推進法改正を受け、企業はパワハラに関する相談体制を整える義務がありますが、今回の方針はその流れを受けたものです。
厚生労働省は、事業主が職場における優越的な関係を背景とした問題に対して、従業員からの相談に応じる体制を整えることが望ましいとしています。
すかいらくホールディングスの取り組みは、カスタマーハラスメントの防止と従業員の安全確保に向けた重要な一歩となるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/bb6aab9ac567558af32ce680727dbd7bde675617