島根原発2号機が再稼働、県庁所在地に立地し避難課題が浮上。
要約すると中国電力は、島根原発2号機(松江市、出力82万キロワット)の原子炉を7日午後に起動し、再稼働することを発表しました。
この原発は全国で唯一、県庁所在地内に位置しており、周辺30キロ圏には約45万人が居住しているため、避難の実効性が重要な課題となっています。
島根2号機は、過酷な事故を経験した東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型の原子炉であり、今回の再稼働は西日本で初めてのケースとなります。
中国電力によると、原子炉の起動は制御棒を引き抜く形で行われ、12月下旬には発送電を開始し、翌年1月上旬には営業運転の再開を目指しています。
島根2号機は1989年に営業運転を開始し、2012年1月に定期検査のため停止されました。
その後、中国電力は2013年12月に再稼働に向けた審査を原子力規制委員会に申請し、2021年9月に合格を得ました。
安全対策工事も完了し、2024年11月には核燃料の装填も終わる予定です。
審査過程では、原発近くに存在する断層についての地震想定の評価に時間がかかりました。
また、島根県庁は原発から10キロ以内に位置しており、万が一避難指示が出た場合には、県庁機能を他の市に移す規定が設けられています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b6e2c1a9d184b3072282a7cdf1801d221475da76