JAXAは、リュウグウの粒子が微生物汚染を受けたとの論文に反論し、汚染はJAXA内ではなく研究者の環境で発生したと主張。実験過程での汚染管理の重要性も強調しています。
この論文は、英ロンドン王立大学のマチュー・ゲンゲ博士によって発表され、リュウグウの粒子に地球上の微生物「枯草菌」が含まれている可能性が示唆されています。
研究は、リュウグウの粒子を使用して行われ、大気中でX線による断面画像の分析が実施された後、電子顕微鏡で観察されました。
ゲンゲ博士は、リュウグウの粒子が窒素封入された状態でJAXAから届けられたため、実験過程で汚染が生じた可能性が高いと指摘しています。
また、微生物が汚染管理をかいくぐる能力を示唆し、厳格な汚染管理の重要性を強調しています。
これに対し、JAXAは、全てのリュウグウの粒子は窒素環境下で取り扱われ、大気に触れることなく研究者に配分されていると主張。
さらに、年1~2回の環境検査を行い、有機物の濃度はNASAの基準を下回っていること、微生物のコロニーは検出されなかったことを確認しています。
JAXAは、微生物汚染はJAXA内ではなく、研究者の実験室環境で発生したと推測し、論文の内容が公募時に提案された研究テーマとは異なることを指摘しました。
これにより、JAXAはリュウグウの試料分配における研究提案の評価が適切であったと強調しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/bfd3cf64a3ce120342ad60b92296577f0b0d8347
リュウグウの粒子に関するJAXAの論文が、汚染の可能性についての議論を呼び起こしました。
多くのコメントでは、汚染がJAXAの責任ではなく、他の研究所でのコンタミが疑われるとの意見が多く見られました。
特に、枯草菌の胞子が高温でも生存可能であることから、他の研究機関でも同様の汚染が見られるはずだという指摘がありました。
さらに、研究内容が公募時のものと異なることが倫理的に問題ではないかとの意見もあり、研究者が提供された貴重な資料を適切に扱うべきだとの声が上がりました。
また、ゲンゲ博士の論文が、汚染の可能性を示唆していることから、JAXAがその点を強調する形で発表したとの意見もありました。
記事の見出しが誤解を招く内容であり、読者に誤った印象を与えるとの批判もありました。
全体として、汚染の問題を通じて、研究者としての倫理や責任についての重要性が再認識される結果となりました。
ネットコメントを一部抜粋
JAXAで菌がコンタミしたならば他の研究所でも出るはずだし、
研究者としての倫理に反しているのではないか?
ゲンゲ博士の論文で「地球外のサンプルの取り扱いには注意が必要」と言及していて、
偶然の事とはいえ、小惑星の表面物質でも地球生物が生育できる事が分かったのは大きな発見だよね。
記事の見出しが誤解を招く内容であり、読者に誤った印象を与えるとの批判もあった。