キリンが三菱重工と協力し、海老名物流センターでピッキング作業の自動化を実現。人手不足解消と安全性向上が期待される。
要約するとキリンビバレッジとキリングループロジスティクスは、神奈川県海老名市の海老名物流センターにおいて、ピッキング作業の自動化を実現する「自動ピッキングソリューション」を導入した。
このソリューションは、三菱重工業が開発したもので、オペレーター不足や重筋作業の課題を解決することを目的としている。
自動ピッキングソリューションは、三菱ロジスネクストと共同で提供され、機械システムの知能化と最適運用を実現する「ΣSynX(シグマシンクス)」プラットフォームを採用している。
具体的には、無人フォークリフト(AGF)、無人搬送車(AGV)、自動パレタイザーを効率的に連携させ、搬送・ピッキング回数を削減することができる。
海老名物流センターには、AGF4台、AGV11台、パレタイザー1台が導入されており、コンベアを使用せずに自動ピッキングを実現している点が特徴である。
キリングループは2021年に物流自動化構想を掲げ、三菱重工に依頼したことから、このプロジェクトがスタートした。
現地調査を経て、2022年には共同実証が行われ、2024年9月に導入が進む予定であった。
今回の導入により、通常15人が必要なピッキング作業が無人と有人の併用で半数程度に減少する見込みであり、物流倉庫の人手不足という社会的課題への対応が期待されている。
キリンホールディングスの岩崎常務執行役員は、この成果を他の拠点にも展開し、持続的な社会貢献を果たしていきたいと意欲を示している。
今後は、ピッキング作業以外の自動化にも取り組む計画がある。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/92732269783eb6fca59e6dfb1435cd528fc7272e