橋爪大三郎氏が、石破首相と野田代表の保守政治家としての対決を分析し、柔軟保守の重要性を強調しています。
要約すると社会学者の橋爪大三郎氏は、来る総選挙において自民党総裁の石破茂首相と野党第一党・立憲民主党の野田佳彦代表が「保守」を自任して対峙することに注目しています。
橋爪氏は、戦後日本において「本物の保守」が存在しなかったと指摘し、アメリカのニューディーラーによる戦後改革が進められた結果、保守という概念が希薄になったと論じます。
戦前の軍国主義的なエリート思想に対抗する形で、自民党が形成された経緯や、安倍元首相が選挙に強いリーダーとして選ばれた背景についても触れています。
さらに、現在の岩盤保守層が抱える問題、特に伝統的な価値観に固執する姿勢が、社会の多様性や変化に対応できていないことを批判します。
橋爪氏は、石破首相が「柔軟保守」としての姿勢を示すことができれば、保守の本来の在り方に近づく可能性があると分析しています。
彼の提唱する柔軟保守は、悩んでいる人々に寄り添い、社会制度の変革を目指すものであり、岩盤保守の固執とは対照的です。
また、石破氏が提唱する「アジア版NATO」についても、現実的な議論が必要であり、選挙後の政策論争で真価が問われるとしています。
このように、橋爪氏の分析は、今後の日本の政治における保守のあり方を考える上で重要な視点を提供しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/690383f13b96e68aef5e1d74b7768d2e7ed24382