動物虐待が急増中、法獣医学の重要性と担い手不足が課題に
要約すると近年、動物虐待の疑いがある事件が急増しており、特に北海道や静岡県で不審な猫の死骸が見つかるなどの報告が相次いでいる。
FNNプライムオンラインの取材によると、動物に関する問題を解決するための専門家が、東京・武蔵野市にある日本獣医生命科学大学の解剖室で活動している。
ここでは、全国の警察から持ち込まれた虐待が疑われる動物の解剖が行われており、「法獣医学」と呼ばれる分野が専門とされている。
法獣医学を学ぶ教授たちは、動物の不審な状況を獣医学的な根拠に基づいて解明し、警察に報告することで捜査につなげる役割を果たしている。
2023年には、動物愛護法違反で181件の事件が摘発され、ここ10年でその数は4倍に増加している。
また、教授たちによる解剖も年間200件以上に達している。
しかし、国内で法獣医学を学ぶ環境は限られており、担い手不足が深刻な課題となっている。
田中亜紀特任教授は、動物虐待を見過ごさず、犯罪として適切に対処することを目指しており、教育体制の整備が必要だと訴えている。
今後、大学での受け皿を整備し、法獣医学の発展を図ることが求められている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3b3a1147d4c25c7b16555c75e93112f84e309938