東京23区で樹冠被覆率が9年間で1.9%減少、約12平方キロメートルの樹木が消失。特に杉並区での減少が顕著で、住宅開発や伐採が影響。都市環境改善が急務。
この調査は東京大学の寺田徹研究室によって行われ、リモートセンシング技術を用いて衛星画像から樹冠被覆率を算出した。
樹冠被覆率は、強い日差しを遮り熱中症予防やヒートアイランド現象の緩和に寄与するため、都市環境の改善において重要な指標とされているが、日本ではこの概念が一般的に知られていない。
特に、杉並区では樹冠被覆率が39.5%減少し、練馬区も38.2%減少するなど、西部の区で大幅な減少が見られた。
樹冠被覆率の減少の主な要因には、民間の住宅開発や都市再開発、樹木の伐採が挙げられ、特に戸建て住宅の減少率は40.6%に達した。
都心部の千代田区や港区は庭園や公園が多いため樹冠被覆率が維持されているが、住宅用地が多い杉並区や練馬区では、地価の高騰や相続税対策としての土地売却が影響している。
樹冠被覆率の地域格差も明らかになり、今後の都市環境改善に向けた取り組みが求められている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/96c2f907a85adc48ed2da52b5aedc95dece7177f
東京23区における樹木の減少について、多くのコメントが集まりました。
特に、宅地の細分化や相続税の影響が強調されており、庭付き住宅が減少した結果、住宅地の緑が少なくなったとの指摘がありました。
昔に比べて景観が変わり、道路が狭く感じられるようになったとの声もあり、樹木の減少がもたらす影響が広く認識されていました。
また、樹木の寿命が尽きてきていることや、適切な管理が求められることも多くのコメントで言及されており、特に植え替えの必要性が強調されました。
気候変動の影響で生育が難しくなる樹木も増えているため、今後は気候に適した樹木への植え替えが必要だという意見もありました。
さらに、都市開発や再開発が進む中で、緑の確保が難しくなっていることが懸念されており、特に中央区や江東区では開発によって緑地面積が拡大している一方で、他の区域では減少が続いているとの報告もありました。
全体として、樹木の減少は都市の景観や環境に悪影響を及ぼすため、今後の対策が求められているとの認識が広がっていました。
ネットコメントを一部抜粋
子供の頃杉並区に住んでいて、最近またよく行くようになりましたが、同じ住宅街でも景色が一変しました。
宅地の細分化と農地の住宅地化が主因ですね。
樹木は寿命があります。
勢いが無くなった樹木は植え替えが必要です。
木を切ることが悪いような表現は都会を中心に散見しますが、樹木伐採もまた必要な管理の一つです。
台東区の場合、区内の公園で密植の高齢化したソメイヨシノを伐採して適正間隔で若木植樹したり、蚊の発生を抑えるため公園の改装などを行ったのが原因かな。