JR九州が高速船「クイーンビートル」から撤退。競争激化と浸水隠しが原因で、安全意識の徹底が求められる。
要約するとJR九州グループは、博多と韓国・釜山を結ぶ高速船「クイーンビートル」からの撤退を決定しました。
この決定の背景には、競合する格安航空会社(LCC)との厳しい競争があり、運航を担当する子会社が度重なる浸水を隠蔽していた不祥事も大きな要因です。
クイーンビートルは、特殊な三胴船の設計を採用し、502人の定員を誇るも、対馬海峡の荒波に耐えるための船首の強度が不足していました。
就航後、船体に亀裂が発生し、浸水が続いていたにも関わらず、運航を続けた結果、国土交通省から安全確保の命令を受け、さらには抜き打ち監査で浸水隠しが発覚したため、運休に追い込まれました。
このような不正行為は、船舶安全法違反の疑いを招き、福岡海上保安部による捜査も進行中です。
さらに、社内からの反対意見を無視し、代替船もない一隻体制での運航を続けたことが批判されています。
JR九州の古宮社長は、船体修繕のリスクを認め、安全を軽視することはできないと述べています。
日韓航路からの撤退は、30年以上の歴史を持つ事業の終焉を意味し、来年の日韓国交正常化60年を前に惜しまれる声も多いです。
JR九州は、鉄道事業の赤字路線が多い中で、今後は安全と利用者の信頼を最優先にし、今回の問題を教訓として活かすべきです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/65ce6d6aca3265d0f35b15634375a93a77ee73d5