ガザ出身の医師、共生の道を訴える。イスラエル軍の攻撃で家族を失った彼の思いとは。
要約するとパレスチナ自治区ガザ出身の医師イゼルディン・アブラエーシュ氏（69）は、東京都内での取材で、イスラエルによる軍事侵攻の影響を語った。
彼は約15年前にイスラエル軍の攻撃で3人の娘を失い、今回の侵攻でも約50人の親族を失ったにもかかわらず、「パレスチナ人とイスラエル人は等しく自由と尊厳がある」と強調し、共生の道を探る必要性を訴えた。
アブラエーシュ氏はガザ北部ジャバリヤ難民キャンプで生まれ育ち、猛勉強の末に産婦人科医としての道を歩んだ。
彼はキャンプで医院を経営しながら、患者との関係を通じて出会ったイスラエル人医師に誘われ、1997年から2002年までイスラエル南部のベエルシェバ病院で働いた。
パレスチナ人医師がイスラエルで勤務するのは初めてのケースで、彼はイスラエル人の妊産婦の出産を担当した。
出自を明かすと妊産婦たちは驚いたが、次第に信頼を得ていった。
アブラエーシュ氏は「パレスチナとイスラエルの橋渡し役になりたかった」と語り、医療を通じて両者の理解を深めることを目指していた。
しかし、2007年にイスラム組織ハマスがガザを制圧し、イスラエルはガザを封鎖。
この結果、アブラエーシュ氏の自宅は2009年に砲撃を受けるなど、彼の人生は波乱に満ちたものとなった。
彼の経験は、戦争の悲劇を乗り越え、共生の道を模索する重要性を示している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/911d0d22adcb59b7d68e0e05177ff04d40e5ec23