ガザの経済が戦前の状態に戻るには350年かかる可能性があり、失業率は81.7%に達する見込み。戦争による経済的損失が深刻で、回復は難しい状況です。
要約するとガザ地区の経済が、2023年10月7日のハマスによる攻撃以前の状態に戻るには、なんと350年もかかる可能性があるという衝撃的な報告が国連貿易開発会議(UNCTAD)から発表されました。
この報告は、戦争による経済的な損失を詳細に分析しており、ガザの経済活動は既に脆弱な状態にあり、現在は「立ち往生」していると指摘しています。
具体的には、建設業の生産高は戦前レベルから96%減少し、農業は93%、製造業は92%、サービス業は76%減少しています。
失業率は2024年第1四半期に81.7%に達する見込みで、これは軍事活動が続く限り悪化する可能性があります。
2023年の初めから戦争が始まるまでの間、ガザの経済は年率約3%縮小しており、全体では22.6%の落ち込みが予想されています。
このうち9割が戦争開始後の第4四半期に集中しています。
特に、2023年の第4四半期にはGDPが過去最悪の80.8%縮小し、1人当たりのGDPも81.4%落ち込む見込みです。
350年という年数は、開戦からの経済的な破壊を基に算出されたもので、ガザの経済が過去の成長率に回復するには非常に長い時間がかかることを示しています。
報告の執筆者であるラミ・アルアゼ氏は、この年数はガザの回復がどのような条件で起こるかに依存していると強調し、実際には回復が難しい状況であることを伝えています。
ガザの未来は非常に厳しい状況にあり、長期的な経済の安定は見込めないとされています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/044a7ea0bc74e3ddcf2fdce326e3af6e9ad41af4