MLBは審判員パット・ホバーグ氏を賭博規定違反で解雇。友人とのアカウント共有や調査妨害が問題視され、ホバーグ氏は関与を否定しつつも謝罪した。
解雇の決定は昨年5月に行われ、MLB審判員協会との労使協定に従い不服申し立てのプロセスを経て、正式に決定された。
ホバーグ氏は野球賭博への関与を否定しているが、友人が野球賭博を行っており、その友人と合法なスポーツ賭博のアカウントを共有していたことが問題視された。
また、友人とのメッセージを削除する行為が調査妨害として捉えられ、悪質な行為と判断された。
MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは、試合の完全性を守るために賭博に関するルールの厳格な施行が重要であると述べ、ホバーグ氏の行動は高い水準の個人行動規範に従わなかったため、解雇には正当な理由があると説明した。
ホバーグ氏は38歳で、2014年からMLBの審判員を務め、2017年にフルタイムの審判員に昇格。
ポストシーズンにも毎年参加し、2023年のワールド・ベースボール・クラシックにも出場した。
特に2022年のワールドシリーズ第2戦では、ストライク・ボール判定のミスが1つもなく、審判員による「完全試合」が達成され、大きな話題となった。
MLBの審判員は合法のスポーツ賭博を行うことが許可されているが、ホバーグ氏のアカウントがMLBの許可範囲外の賭博に使用されていたというリークがあり、昨年2月に調査が始まった。
ホバーグ氏は「私は自分の判断ミスについて全責任を負います」と述べ、野球賭博には関与していないと強調した。
今後はこの過ちから学び、より良い自分になることを誓った。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d293e07ae44a22dcd59cfa586c2ab85bdcd5ddd9