JALの鳥取三津子社長は、パイロットの飲酒問題で危機管理の欠如が指摘され、現場主義の限界も浮き彫りに。信頼回復への手腕が試される。
昨年12月、JALのパイロットが搭乗前日に規定量を大幅に超える飲酒をし、出発前にアルコールが検出されたことで、便が約3時間遅れる事態が発生しました。
この問題は、現場のCAから機長の様子に異変があるとの報告があったにもかかわらず、経営陣がそれを無視し、国土交通省への報告を遅らせたことに起因しています。
これにより、JALの危機管理意識の欠如が明らかになりました。
元JALの国際線チーフパーサーで航空評論家の秀島一生氏は、現場出身者が経営のトップに立つことに固執しすぎて、全体を見渡せる経営のプロが不在であると指摘しています。
過去の経営再建を成功させた故・稲盛和夫氏の「現場主義」が強調される中、最近では官僚的な縦割り意識が広がっているとの懸念も示されています。
JALの広報部は、社員が声を上げやすい環境を整える努力を続けると述べていますが、今回の事案は同社内でのアルコールに関する不適切な問題が続いている中で発生したため、信頼を損ねたことを重く受け止め、再発防止に全力で取り組む姿勢を示しています。
鳥取社長が経営トップとして、適切に問題を指摘し、実行力を示すことが求められています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/7060d170ca5660c670943b9f6e33db572ab5191d
JAL社長の危機管理や現場主義に関するコメントでは、特に現場出身の社長が指示に従う姿勢が評価される一方で、後任の整備やCA出身の社長に対するパイロットの不満が多く見られました。
パイロットたちは、これまで給仕や丁稚奉公のような扱いを受けていたため、上司が自分たちよりも給与が低い部門から来た場合に従うことが難しいと感じていたようです。
また、JALの安全憲章が強調され、安全を第一に考える姿勢が求められていました。
しかし、実際にはアルコール問題や過去の事故が影響し、社員の意識が薄れているとの指摘もありました。
特に、CAが「おかしい」と訴えても会社が運航を許可した事例が問題視され、経営陣の責任が問われる場面もありました。
さらに、社長の経営能力や組織の風土に対する疑問が多く、特にCA出身の社長に対する抵抗感が強調されていました。
全体として、JALが抱える問題は多岐にわたり、組織としての一体感や信頼性を取り戻す必要があるとの意見が多く寄せられていました。
ネットコメントを一部抜粋
現場出身と言ってもパイロット出身の社長の時はちゃんと指示に従った。
安全とは、命を守ることであり、JAL グループ存立の大前提です。
この件の最大の問題は、同乗するCAが「おかしい」と訴えておきながら、会社が運航を許可した事。
実際は鳥取さんが社長かもしれないが、周りから下に見られているのであろう。
二度と起こさないって言ってますが、喉元暑さ冷めれば何とやらで過去と同じ過ちをまた必ず繰り返します。