NTTと明治大学が土壌中の微生物生存性を決定する遺伝子を特定。温室効果ガス削減に貢献する技術の開発が期待される。
要約するとNTTと明治大学の共同研究グループは、土壌中の微生物の生存性を決定する遺伝子を特定することに成功した。
この研究は、温室効果ガスの排出削減や化学肥料の使用量の減少に寄与する基盤技術の開発を目指している。
地球上から排出されるCO2のうち、陸地からの排出は60.3％を占めており、特に亜酸化窒素（N2O）は化学肥料の過剰使用によって生成されるため、土壌における微生物の活動を適切に管理する技術が求められている。
従来の方法では土壌の物理的および化学的特性を変化させることで微生物の活動をコントロールしてきたが、特定の微生物種の生存性を直接制御することは難しかった。
このため、研究チームは大腸菌をモデル微生物として利用し、土壌中の生存性をコントロールする遺伝子を特定することにした。
今村壮輔氏は、土壌における微生物の長期生存性に関する遺伝子情報が不足している中で、大腸菌の遺伝子解析が進んでいることを強調している。
この成果は、地球温暖化の進行を抑制するための重要な技術となる可能性があり、今後の研究に期待が寄せられている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/aa15d7774363bd863efc5ec4fff327881a0d9d29