トヨタシステムズが「Oracle Exadata Cloud@Customer」を導入し、社内システムのデータベース基盤を統合。これにより性能向上やコスト削減を図り、2024年10月に移行を開始予定。
この取り組みは、トヨタ自動車のIT子会社であるトヨタシステムズが、トヨタの人事、品質、調達などの業務で使用される社内システムの性能向上、セキュリティ強化、運用効率化、そしてコスト削減を目指すものです。
これまで、トヨタシステムズはオンプレミス環境の「Oracle Database」を使用しており、一部のシステムは仮想化統合基盤で運用されていましたが、その他のシステムは個別に管理されていました。
そこで、データベース基盤を統合し、運用管理を一元化することが決定されました。
選ばれた「Oracle Exadata Cloud@Customer」は、自社データセンター内にハードウェアを設置して機密データを保持しつつ、アプリケーションサーバーと低遅延で接続することが可能です。
また、クラウドの自動化によるマネージドサービスは、手動でのデータ管理タスクを減少させ、構成や設定ミスを防ぐことでアプリケーションの安定性とセキュリティを向上させます。
さらに、高密度のコンピュートとストレージにより、Oracle Databaseのワークロードを統合し、消費電力とデータセンターの使用スペースを削減することで、全体のコスト削減を実現します。
トヨタシステムズは、日鉄ソリューションズと日本オラクルの支援を受け、2024年10月に共通データベース基盤の構築を完了し、既存システムからのデータベース移行を開始する予定です。
稼働後は「Oracle Real Application Testing」を活用し、定期的なパッチ適用やデータベースのバージョンアップを効率的に行う方針です。
最終的には、最新のデータベース管理システム「Oracle Database 23ai」にバージョンアップし、基幹システムのデータを集約することで、AIの活用を促進する計画です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/7448787100e26f377c69b405ab434a8b1aa51c98