韓国の国家情報院が、ロシアに派遣された北朝鮮軍の幹部が戦線に移動した可能性を指摘。北朝鮮とロシアの兵力移送や経済協力が進行中との見解も示しています。
この情報は、国会情報委員会の国政監査で伝えられ、与野党議員が記者団に説明しました。
国情院は、北朝鮮とロシアの間で兵力移送が進んでいるとし、軍幹部を含む一部の人員が戦線に移動した可能性を確認したと述べています。
また、ロシア軍が北朝鮮軍に対して約100種類の軍事用語を教育していることが明らかになり、北朝鮮側がこの教育に苦労しているとの噂もあるため、コミュニケーションの問題解決が難しいと推測されます。
さらに、10月23~24日にモスクワと平壌を行き来したロシア政府の特別機には、北朝鮮の派兵に関与するロシアの安全保障担当高官が搭乗しており、国際社会からの反発に直面した派兵問題に関する意見の相違を調整する目的と見られています。
この訪問の結果、双方が事実上派兵を認めたとされています。
北朝鮮の今後の動向については、中距離弾道ミサイル(IRBM)や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射が予想され、また、北朝鮮は先端部品の購入やロシアとの技術協力を通じて、5月に失敗した偵察衛星の再打ち上げの準備を進めていると考えられています。
さらに、国情院は、今年に入り、北朝鮮から約4000人の労働者がロシアに派遣され、6月に締結された「包括的戦略パートナーシップ条約」に基づき、国際制裁を受ける禁輸品に関する裏合意が行われるなど、経済協力も加速していると報告しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0af9d630d755811d0b86a07c2c8024ae7c6a681a